TOP ・ 情シスジャーナル ・ ひとり情シスの課題をアウトソーシングで解決!メリットと選び方を解説
更新日:2024.04.24
ひとり情シス

ひとり情シスの課題をアウトソーシングで解決!メリットと選び方を解説

「情シス担当者の業務量が多く、大きな負荷がかかっている」
「情シス業務の属人化により、担当者以外は何もわからない状態をなんとかしたい」
「情シス部門を強化したいが、ITに詳しい人材の採用が進まない」

このような悩みを抱える企業は少なくありません。多くの企業が、自社の情報システム部門の現状を改善したいと考えています。

情シスの抱える問題の中でも、特に大きな問題が「ひとり情シス」です。ひとり情シスとは、1人または少人数で情報システム部門の業務を回している状態を指します。人手不足や前任者の離職など、様々な理由でひとり情シスに陥ってしまうことがあります。

ひとり情シスには、担当者に業務が集中する、業務が属人化する、といった問題があります。その結果、事業の継続性や安全性に大きなリスクを抱えることになります。

そこで、ひとり情シスの解決策として効果的なのが、情シス業務のアウトソーシングです。アウトソーシングを活用することで、属人化の解消や業務改善、セキュリティ強化など、様々なメリットが得られます。

この記事では、ひとり情シスの課題解決に向けたアウトソーシングの活用についてお伝えします。ひとり情シスが抱える課題から、アウトソーシングがおすすめな理由、委託先を選ぶときのポイントをわかりやすくまとめました。後半ではおすすめのアウトソーシング会社もピックアップして紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

\情シスの引き継ぎにお困りの方必見 !資料ダウンロードはこちらから/

ひとり情シスとは

「ひとり情シス」とは、1人もしくは少人数で情報システム業務を担当している状態のことです。情シスの担当者が1人もいない場合、“ゼロ情シス”と呼ばれることもあります。

ひとり情シスの問題点は、少数で重要な業務を担当せざるをえないということです。担当者に大きな業務負荷がかかるだけでなく、担当者の不在時に業務が止まる恐れがあります。そのため、ひとり情シスは優先的に対処しなければならない問題です。


しかし、IT人材の確保が困難なこともあり、ひとり情シスを解消できず、そのままにしている企業は少なくありません。

ひとり情シスの課題とは

まずはひとり情シスが抱える課題を見てみましょう。

  • 担当者の負担が大きすぎる
  • 業務が属人化しやすい
  • 情シス業務を安定的におこなえない
  • セキュリティ対策が十分に実施できない

それぞれ解説していきます。

担当者の負担が大きすぎる

情シスの業務は多岐にわたるため、ひとり情シスの状態は業務過多となりがちです。

業務が増えすぎると、優先度の高い業務に集中せざるを得なくなり、他の重要な業務が滞ってしまう可能性があります。また、長時間労働が常態化すると、担当者の心身の健康に悪影響を及ぼし、休職や退職につながるリスクも高まります。

業務改善のための時間も確保できず、非効率的な業務プロセスが放置されがちです。

業務が属人化しやすい

ひとり情シスは1人体制で業務をおこなうため、ほかの人に業務内容を共有する機会がありません。そのため業務が属人化しやすくなり、担当者以外の社員は情シスの業務内容を把握できなくなります

属人化が進むと、担当者以外の社員が情シス業務を引き継ぐことが難しくなり、担当者に業務が集中する悪循環に陥ります。また、担当者が離職や急病で不在になった場合、業務の継続が困難になるリスクもあるのです。

属人化の解消には業務整理やマニュアル作成が有効ですが、日々の業務に追われるひとり情シスでは、なかなか着手できないのが実情です。

情シス業務を安定的におこなえない

ひとり情シスでは、情シス業務を安定的に運用することが難しくなります。

トラブルやシステムエラーが発生した際、担当者が不在であれば迅速な対応ができません。その結果、システム障害によって業務が停止し、企業に大きな損失をもたらす可能性があります。


また、担当者が業務に追われている状態では、社内からの問い合わせに対する迅速な対応も難しくなります。情シス部門が安定して機能しないと、社内全体の生産性低下を招くリスクがあります。

セキュリティ対策が十分に実施できない

ひとり情シスの場合、セキュリティ対策が疎かになりがちです。

セキュリティ対策は、情シス部門の重要な責務です。しかし、担当者がほかの業務に追われるひとり情シスでは、十分な時間を割くのは困難です。

また、万が一セキュリティ事故が発生した際にも、迅速かつ適切な対応が取れない恐れがあります。セキュリティ事故は、初動が遅れるほど被害が拡大する傾向にあるため、ひとり情シスは非常に危険です。

社内のセキュリティ対策を万全にするためには、情シス担当者のリソースを十分に確保しなければなりません。

アウトソーシングがひとり情シスの問題を解決できる6つの理由

アウトソーシングがひとり情シスの問題を解決できる6つの理由

ひとり情シスの問題を解決するには、アウトソーシングが効果的です。その理由を6つに分けて解説します。

  1. 人手不足を解消できる
  2. 業務の属人化を解消できる
  3. 安定した情シス運営ができる
  4. コア業務に専念できる
  5. 業務プロセスを改善できる
  6. 外部の知見が得られる

1. 人手不足を解消できる

情シス業務のアウトソーシングにより、人手不足の問題を解消できます。

アウトソーシングサービスを利用すれば、高度なスキルを持つIT専門家のリソースを短期間で確保できます。自社の情シス担当者の負担を軽減し、重要な業務に注力してもらいながら、同時に業務改善を実施する余裕も生まれるでしょう。

IT人材の確保が難しい昨今、アウトソーシングによる素早い人材確保は大きな強みとなります。

2. 業務の属人化を解消できる

情シス業務のアウトソーシング会社の中には、業務の棚卸しやマニュアル作成の支援もしてくれるところがあります。豊富な経験をもったプロが業務を可視化し、分かりやすく体系立てたマニュアルを整備します。

このようなマニュアルを社内で共有することで、業務の属人化が解消され、ほかの従業員に業務を任せられるようになるでしょう。

また、業務整理により業務の透明性が高くなり、業務改善もやりやすくなります。業務改善を実施しているアウトソーシング会社を選べば、業務効率化を推し進めることができます。

3. 安定した情シス運営ができる

多くのアウトソーシング会社では、複数のエンジニアで対応にあたるため、常に安定した支援を受けられます。ひとり情シス特有の「担当者不在時にサービスが止まる」リスクを回避可能です。

24時間365日の対応が可能なサービスであれば、休日夜間のトラブルやシステム障害にも迅速に対処してもらえます。

4. コア業務に専念できる

定型的な情シス業務を外部委託することで、自社の人的リソースを戦略的なIT施策に振り向けられるようになります。

システム保守やヘルプデスクなどの定常業務に追われると、DX推進や新システム開発といった重要な戦略的業務に十分なリソースを割けません。特にひとり情シスの場合、時間の捻出はさらに難しくなります。

アウトソーシングで定常業務を外部に任せることで、社内リソースを戦略的IT施策に集中できます。

5. 業務プロセスを改善できる

コンサルティングに強みを持つアウトソーシング会社を選ぶことで、情シス業務プロセスの改善も支援してもらえます。

自社の課題や非効率な点が明確に把握できていなくても、豊富な経験をもとに最適な提案をしてくれるでしょう。


業務フローの見直しや最新のITツールの活用により、情シス部門だけでなく、社内全体の生産性を大きく向上させられるでしょう。

6. 外部の知見が得られる

アウトソーシングを活用する大きな魅力の1つが、社外の知識やノウハウに触れられる点です。

社内にIT専門家が少ないひとり情シスの場合、情シス担当者がスキルアップする機会が限られてしまいます。また、日々の業務に追われ、情報収集に割ける時間も少なくなりがちです。しかし技術革新の速いIT分野では、常に最新動向を追いかけてスキルをアップデートし続ける必要があります。

アウトソーシングを活用することで、外部の知見やノウハウを効率よく吸収できます。IT体制の改革やDX推進など、自社単独では難しい高度な取り組みも実現可能になるでしょう。

ひとり情シスの課題をアウトソーシングで解決しませんか?

ひとり情シスで業務が回らない。人手不足なのにIT人材の採用が進まない。このようなお悩みは、株式会社デジタルハックが提供する「IT顧問 情シス君」にお任せください。

「IT顧問 情シス君」は、企業のあらゆるIT化、デジタル化活動を促進するIT支援サービスです。経験豊富なスタッフが、情報システムに関するすべての業務に対応できます。

また、業務改善、IT体制の構築、セキュリティ対策など、高度な専門性が高い領域もお任せください。ひとり情シス解決のために、詳細な調査を通じ、最適なソリューションを提案できます。情シスに関するお悩みがある方は、まずはお気軽にお問い合わせください。

情シス業務のアウトソーシング会社を選ぶポイント

ここからは、情シス業務のアウトソーシング会社選びのポイントを、以下の5つに分けて解説します。

  • 対応可能な業務
  • セキュリティ対策
  • コスト感
  • 導入実績
  • 内製化サポート

これらのポイントを押さえて、自社に適したサービス選定をおこないましょう。1つずつ具体的に解説していきます。

対応可能な業務

まずは、アウトソーシング会社が自社の依頼したい業務に対応できるかどうかを確認しましょう。

そのためにも、事前に自社の情シス業務の現状と課題を整理し、どの業務をアウトソーシングしたいのかを明確にしておく必要があります。現行の業務内容や問題点を洗い出し、優先的に外部委託したい業務の内容と範囲を具体的にまとめておきましょう。

自社の課題が明確になっていない場合は、現状分析やニーズの整理から支援してくれるコンサルティングサービスを選ぶとよいでしょう。経験豊富なコンサルタントが、客観的な視点から自社に適した業務の切り出し方を提案してくれます。

セキュリティ対策

アウトソーシングでは、委託先に自社の情報を共有することになるため、アウトソーシング会社のセキュリティ対策を入念にチェックしましょう。

まずは、NDA(秘密保持契約)の締結を求め、自社の情報管理基準を満たしているかを確認します。その上で、アウトソーシング会社が講じている具体的なセキュリティ対策の内容を吟味しましょう。

特に、データの取り扱いルールや、従業員の秘密保持に関する教育・監督体制などを重点的に見ていく必要があります。また、プライバシーマークやISO27001、ISMSといった認証の取得状況も判断材料になります。

コスト感

アウトソーシングのコストが自社の予算内に収まるかどうかは、サービス導入の可否を左右する重要な要素です。通常の料金に加えて、初期費用やオプション料金などトータルのコストをしっかりと見積もる必要があります。

依頼内容に対して適正な価格帯なのかを見極めるためにも、複数社から見積書を取って比較検討しましょう。


ただし、コストを重視するあまり、品質を軽視してはいけません。費用対効果を意識して、質とコストのバランスを考えることが大切です。

導入実績

アウトソーシング会社の導入実績は、その会社の信頼性や提案力を測るうえで重要な判断材料です。自社と同業種・同規模の企業にサービスを提供した実績があれば、スムーズに課題解決ができると考えられます。

アウトソーシング会社のWEBサイトなどで、実績や事例を確認しましょう。

内製化サポート

ひとり情シスの課題を根本から解決するために、内製化をサポートしているアウトソーシング会社を選びましょう。

自社の従業員が情シス業務を担える仕組みづくりをすることで、アウトソーシングへの過度な依存を防ぐことができます。

例えば、マニュアルなどのドキュメント作成、ナレッジの蓄積などを通じて、内製化をサポートしてくれる会社がおすすめです。

ひとり情シスの課題解決におすすめなアウトソーシング会社5選

情シス業務をアウトソーシングできる会社の中から、特におすすめのサービスを5つご紹介します。

  1. 情シス君(株式会社デジタルハック)
  2. クラウドSE(株式会社Gizumo)
  3. シスクル(DXER株式会社)
  4. 情報システムアウトソーシングサービス(エイネット株式会社)
  5. POWER @SUPPORT(株式会社タスネット)

それぞれの特徴や魅力について解説するので、ぜひ参考にしてください。

1. IT顧問 情シス君|株式会社デジタルハック

IT顧問 情シス君は、中小企業の情報システム部門を包括的に支援するIT支援サービスです。情報システムに関する業務全般を代行可能で、マネージャー、コンサルタント、サポートチームの3レイヤー体制で手厚く支援を実施します。

IT顧問 情シス君は、情シスの通常業務に加え、IT体制構築や業務改善にも対応しています。属人化したひとり情シスの業務を見直し、作業効率化とマニュアル作成を通じて、属人化の解消と内製化を支援します。これにより、社内の人材だけで業務を遂行できる体制を整えることができます。

料金は稼働時間に応じた従量課金制で、15分単位で算出されるので無駄がありません。さらに、24時間365日のサポートが可能なので、ヘルプデスクやITサポートを依頼するにも最適です。

情シス業務全般を任せたい、情シスの課題を解決したいとお考えの方におすすめのサービスです。

項目内容
サービス名IT顧問 情シス君
運営会社株式会社デジタルハック
設立年2020年12月
資本金171,916,200円(資本準備金含む)
本社住所東京都港区虎ノ門4-1-28 虎ノ門タワーズオフィス19F
ホームページhttps://johsyskun.com/

2. クラウドSE|株式会社Gizumo

出典:クラウドSE 公式サイト

クラウドSEは、サブスクリプション型のIT活用支援サービスです。専任の担当者はもちろん、コンサルタントやエンジニア、ネットワーク担当者など、各分野のプロがバックアップしてくれるのが大きな魅力です

ヘルプデスクのみを委託できる「ベーシックプラン」と、社内SE業務代行やシステムの保守・運用まで対応している「スタンダードプラン」があります。キッティングは1台あたり2,728円(税込)から依頼可能です。

  • ベーシックプラン…月額53,900円(税込)
  • スタンダードプラン…月額107,800円(税込)
  • キッティングプラン…1台あたり2,728円(税込) から

毎月定額のサービスを求めている場合や、低価格なプランから始めたい場合におすすめのサービスです。

項目内容
サービス名クラウドSE
運営会社株式会社Gizumo
設立年2015年5月15日
資本金22,500,000円
本社住所東京都渋谷区渋谷3-11-11 IVYイーストビル9F
ホームページhttps://cloud-se.com/

5. シスクル|DXER株式会社

出典:シスクル 公式サイト

シスクルは、情シスの悩みをSlack(チャットツール)で解決してくれるサービスです。入退社に関わるIT業務からヘルプデスク、設計・実装にいたるまで、様々な業務に対応しています。同サービスが蓄積している共通のナレッジベースを活用して、素早く問題を解決できる点が魅力です。

稼働量に応じて15分のチケットを使用する仕組みで、使用したチケットに応じてプランが決定します。20時間のプランの場合、月額151,800円(税込)になります(従業員30名未満規模の会社の場合)。

定常業務をすべて任せたい、チャットベースで素早く問題を解決したい場合におすすめのアウトソーシング会社です。

項目内容
サービス名シスクル
運営会社DXER株式会社
設立年2020年5月28日
資本金76,000,000円
本社住所東京都中央区東日本橋3-9-2 3F
ホームページhttps://syskul.com/

4. 情報システムアウトソーシングサービス|エイネット株式会社

出典:情報システムアウトソーシングサービス 公式サイト

エイネット株式会社の提供する情報システムアウトソーシングサービスは、幅広い情報システム業務に対応したサービスです。

「ヘルプデスク」「アカウント管理」「キッティング」「オンサイト対応」など、情シス業務に関わる14種類のメニューから自社に必要なものを選んで利用できます。

依頼したい業務内容が明確で、定常業務を任せたい場合におすすめです。

項目内容
サービス名情報システムアウトソーシングサービス
運営会社エイネット株式会社
設立年1997年7月
資本金99,734,000円
本社住所東京都千代田区神田佐久間町3-23 スタウトビル3F
ホームページhttps://www.anets.co.jp/is/

5. POWER @SUPPORT|株式会社タスネット

出典:POWER @SUPPORT 公式サイト

POWER @SUPPORTは、東京・神奈川・埼玉・千葉のエリアでオフィスITサポートを提供しているサービスです。

IT環境の構築と管理の支援にも対応しており、現状の環境調査をおこなったうえでITヘルプデスクを開設してくれます。オプションとして、PCのセットアップやサーバーの新規設定なども依頼可能です。

中小企業でコストを抑えて依頼したい場合や、ヘルプデスクのみを外注したい場合におすすめです。

項目内容
サービス名POWER @SUPPORT
運営会社株式会社タスネット
設立年2000年5月
資本金15,000,000円
本社住所東京都港区赤坂2-19-4 FORUM赤坂9F
ホームページhttps://www.power-support.jp/

ひとり情シスの課題解決にはアウトソーシングがおすすめ!

この記事では、ひとり情シスの課題解決にアウトソーシングがおすすめな理由を紹介しました。情シス業務をアウトソーシングすることで、人的リソースの確保や業務の属人化の解消など、様々なメリットを得られます。

ひとり情シスは個人に業務負担が集中するという問題があります。事業の継続性やセキュリティレベルを維持するために、外部のリソースを有効活用して不安定なひとり情シスの状態を脱却しましょう。

株式会社デジタルハックが提供する「IT顧問 情シス君」は、情報システム部門に関わる業務全般に対応したサービスです。企業のあらゆるIT化、デジタル化活動を促進するIT支援サービスとして、業務の棚卸しから属人化した情シス業務のマニュアル化まで、素早く対応いたします。

ひとり情シスの現状から脱却したいとお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。