「日々の運用保守サポートに追われて、業務改善の時間がない」
「上場に向けてセキュリティ対策を強化したいが、何から着手すべきかわからない」
「自社の情シスにおける課題がわからない」
情報システム部門(情シス)では、このような様々な課題に直面しています。
情シスはシステム開発、運用保守、ヘルプデスク対応、マニュアル作成など多岐にわたる業務を担う部門です。昨今ではクラウド化、AI活用、リモートワーク環境の整備など、対応が求められる領域も広がっています。
しかし、十分なノウハウや知見がないため、IT体制の整備や最適化ができない企業も多くあります。そうした課題を抱える企業には、情シスのコンサルティングサービスがおすすめです。ITコンサルタントから専門的な視点での課題発見と改善提案を受けられ、情シスの強化につながります。
この記事では情シスのコンサルティングサービスについての概要、利用メリット・デメリット、選び方、導入フローを解説します。ITコンサルティングサービスの導入事例もご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
情報システム部門のコンサルティングとは
情報システム部門のコンサルティングでは、情報システムの課題を特定し、最適な改善策を提案します。具体的には以下の手順で進めます。
- 社内状況のヒアリング・調査
- 現在から将来にわたるリスクの洗い出し
- 解決すべき課題の定義
- 課題解決に向けたプロジェクトの実行支援
これらのプロセスを通じて、クライアントの情報システム部門がより効果的に機能し、ビジネスの成果を最大化できるようサポートします。
さらに、一部のサービスでは、IT体制の構築や情報システム部門の立ち上げなど、ゼロからのスタートも支援可能です。情報システムの知見がない企業にとって、このようなITコンサルティングは大きな助けとなるでしょう。
情シスにコンサルが必要な理由
なぜ情シス業務にコンサルティングが必要なのでしょうか。それは、情報システムの課題解決には幅広い知見と、問題解決能力が必要だからです。
情シスの抱える課題としては、以下のようなものが考えられます。
- 課題発見と優先順位の整理が難しい
- プロジェクトの進行を自社の人材だけで行うことが難しい
- 採用活動がうまくいかず情シス担当者が見つからない
- 情シスの体制を強化したいが、知見が不足している
- 上場に向けて情報セキュリティ体制を整備したいが、社内にノウハウがない
- 情シス担当者が他の業務と兼務しているので、対応が遅くなり社内の評判が悪い
これらの課題を解決するには、各専門領域を網羅的にカバーできる知識と経験を備えた人材が必要です。しかし、自社内でそのような人材を用意するのは非常に困難です。
そこで効果的なのがITコンサルティングサービスの活用です。ITコンサルティング会社は数多くの企業の課題を解決した経験とノウハウを備えているので、効果的な解決法を提案できます。
情報システム部門でコンサルティングを利用する3つのメリット
ITコンサルティングを利用することで、様々なメリットが得られます。ここでは特に大きなメリットを3つご紹介します。
- プロフェッショナルの知見を活用できる
- 採用・教育コストにかかる労力・時間をカットできる
- アウトソーシングを最適な形で活用できる
1. プロフェッショナルの知見を活用できる
ITコンサルティングを利用することで、プロフェッショナルの知見を得ることができます。ITコンサルティング会社は、数多くの企業の課題を解決してきた実績があります。そのため、自社だけでは気づきにくい課題を的確に特定し、最適な解決策の提案が可能です。
例えば、セキュリティ対策では、リスク評価によって自社の脆弱性を洗い出し、適切な対策を講じることができます。プロの視点から指摘を受けられるため、見落としがちな危険性にも確実に対処できます。
さらに、導入サポートを任せることで、効率的で安定した運用が見込めます。自社単独で判断する場合、業務プロセスに合わないシステムを選んだり、実際に使われずに終わったりする可能性があります。そこで、ITコンサルタントの支援を受けることで、トラブルを未然に防ぎ、時間とコストの無駄を最小限に抑えられるのです。
このように、プロフェッショナルの知見を活用することで、情報システムの導入がスムーズに進み、企業の抱える課題を適切に解決することができます。
2. 採用・教育にかかる労力・時間をカットできる
ITコンサルティングはコスト面でも優れています。社内で知見を蓄積しようとすると優秀な人材の採用や教育が必要となります。しかし、この方法では採用コストや教育コストがかかるだけでなく、効果を得られるまでに時間がかかってしまいます。
ITコンサルティングを利用すれば、そのような労力や手間を省き、プロフェッショナルの知見をすぐに活用できるのです。
3. アウトソーシングを最適な形で活用できる
ITコンサルティングサービスの中には、課題発見や環境改善の提案だけでなく、アウトソーシングにも対応しているものがあります。
コンサルティングとアウトソーシングを1本化することで、スムーズな業務遂行が可能になります。また、ITコンサルティング会社によって適切な人材がアサインされるため、業務品質の向上が期待できるでしょう。
高品質な情報システム体制をアウトソーシングで実現しませんか?
「コンサルからアウトソーシングまで、一つの窓口で相談したい」そのようなお悩みは、「IT顧問 情シス君」にお任せください。
株式会社デジタルハックが提供する「IT顧問 情シス君」は、会社のあらゆるIT化、デジタル化活動を促進するIT支援サービスです。IT戦略の立案、情報システムの立ち上げ、セキュリティ対策、ヘルプデスクの拡充など、ITに関するどんな問題にも対応します。
経験豊富なスタッフが課題を整理し、最適なソリューションを提供します。まずは一度、お気軽にご相談ください。
情報システム部門でコンサルティングを利用するデメリット
ITコンサルティングサービスの利用にあたっては、以下のデメリットを理解しておきましょう。
- 社内にノウハウが蓄積されにくい
- 最適なITコンサルティングサービスを見つけにくい
このようなデメリットを理解せずにITコンサルティングを利用すると、思わぬ問題やトラブルにつながる恐れがあります。対処法とあわせて、具体的に解説します。
社内にノウハウが蓄積されにくい
企業がコンサルタントに過度に依存すると、ノウハウが社内に蓄積されず、人材育成が滞る恐れがあります。いつまでも外部の力に頼り続けるのは望ましくありません。
ITコンサルのノウハウを吸収し、社内で活用できる仕組みづくりをしましょう。例えば、従業員が得た知識やノウハウをドキュメント化して、社内に情報共有する方法が効果的です。
貴重なナレッジを蓄積して、外部に過度に依存せず自走できる組織を目指しましょう。
最適なITコンサルティングサービスを見つけにくい
ITコンサルティングサービスを提供する会社は数多く存在するため、自社にとって最適なサービスを見つけるのは困難です。料金体系やサービス内容などは様々で、得意分野も異なります。
サービスの選定にあたっては、複数のITコンサル会社を十分に比較・検討しましょう。Webサイトやパンフレットだけではなく、問い合わせやヒアリングを受けることで、より正確な情報が得られます。
対応できる業務範囲や実績もあわせて確認し、自社にとって最適なサービスかどうかを慎重に判断しましょう。
情報システム部門におけるコンサルティングサービスの導入フロー
情報システム部門のコンサルティングサービスの利用が初めての方に向けて、導入フローをご紹介します。
ここでは、株式会社デジタルハックが提供する「IT顧問 情シス君」の導入フローを、5つのステップに分けて解説します。
STEP1 問い合わせ〜ヒアリング
まずは利用したいITコンサルティングサービスに問い合わせて、ヒアリングを受けます。相談したい内容や自社の状況を詳しく伝えられるよう、できるだけ情報を整理しておきましょう。
STEP2 契約〜サービス提供体制の構築
見積もりやサービス内容が自社のニーズにあうようであれば、契約に進みます。情シス君の場合は担当者のアサインなどサービス提供体制の構築を同時進行で行うため、スムーズにサービスを導入できます。
STEP3 環境調査~業務引き継ぎの実施
ITコンサルタントが依頼企業の現場で、業務の実態調査を実施します。課題の原因分析、改善案の立案などを行います。もし既存担当者や委託業者から業務の引き継ぎが必要な場合は、この段階で実施します。
STEP4 手順書、マニュアルなど社内の情報の資産化
プロジェクトで作成した各種資料や引き継ぎ文書をまとめます。新業務マニュアル、手順書、運用ガイドなどを作成して社内に展開することで、社内の知的資産として蓄積・活用できるようにします。
STEP5 安定運用段階
新しいプロセスや制度に移行し、実運用を開始します。一定期間は並行して監視を行い、課題があれば適宜改善を重ねます。
情報システム部門におけるコンサルティングサービスの選び方
続いて、情報システム部門におけるコンサルティングサービスの選び方をご紹介します。ここでは、以下の3つのポイントに分けて解説します。
- 対応範囲
- コスト
- 導入実績
1. 対応範囲
対応している範囲を確認して、自社のニーズを満たせるサービスを選びましょう。
ITコンサルティングサービスは非常に多様で、得意分野や業務範囲も様々です。サービスの選択を誤ると、依頼したいことができなかったり、質の低いコンサルティングになる恐れがあります。
また、情シス業務のアウトソーシングも実施しているサービスを選ぶことで、業務の効率化が図れます。なぜなら、ITコンサルティングと情報システム開発・運用を一貫して任せられるため、手間とコストを削減できるからです。
幅広い範囲をカバーしているサービスを選べば、今後の経営課題にも柔軟に対応できます。自社のニーズを満たす対応範囲かどうかを確認し、中長期的な視点からも最適なサービスを見極めることが重要です。
2. コスト
適正なコストかどうかを総合的に判断しましょう。基本料金に注目しがちですが、初期費用、オプション料金などでコストは大きく変動します。中長期的スパンで見積もることで、より正確にコストを予測できるようになります。
また、費用対効果の面から検討することも大切です。安価すぎるITコンサルティングを依頼すると、十分なサービスを受けられない可能性があります。逆に、シンプルなタスクを相談するために、高単価なITコンサルを利用するのは費用対効果が悪くなるでしょう。
自社のニーズにあったITコンサルサービスを選ぶことで、コストの最適化につながります。
3. 導入実績
導入実績もITコンサルサービスを選ぶポイントの一つです。導入実績は自社の課題解決につながるかどうかの重要な判断材料になるからです。
自社の規模や業種、課題と類似した導入実績があれば、依頼後の様子をイメージしやすくなります。公式サイトやダウンロード資料の事例などを通じて、より詳しい情報を収集しましょう。収集した導入実績を社内で共有し、検討を進めることで、自社最適のサービスを見極められます。
IT顧問 情シス君|デジタルハックのIT支援サービス
株式会社デジタルハックが提供する「IT顧問 情シス君」は、法人向けIT支援サービスです。ITコンサルティングだけでなく、様々な情シス業務のアウトソーシングも一気通貫でご利用いただけます。ここでは、情シス君の特徴や料金、導入事例をご紹介します。
特徴
情シスのコンサルティングに関して、情シス君には4つの強みがあります。
1. 幅広い業務範囲に対応
情シス君は、セキュリティ、トラブル対応、クラウドインフラの構築など、幅広い業務に対応しています。そのため、情シス業務にかかわる領域全般をサポート可能です。
2. 上流から下流まで対応
戦略策定から実装、運用までご相談いただけます。コンサルティングからアウトソーシングまでを1本化できるので、効率的にプロジェクトを進行できます。
3. ITコンサルタント・マネージャー・サポートの3レイヤー体制
専門的なアドバイスや戦略策定を行うITコンサルタント以外に、プロジェクトを統括するマネージャー、日常業務を行うサポートの3レイヤー体制で、ノウハウを活かしながら各業務を遂行します。
4. 業務レベルに合わせたプロ人材の配置
プロジェクトの進め方も相談しながら、各専門領域に詳しいプロフェッショナルを業務レベルにあわせてアサインすることが可能です。
料金
情シス君では、これまでは高額で依頼が難しかった高品質なITコンサルサービスを気軽に利用できるよう、料金を設定しています。
依頼レベルにあわせて時給が変動する料金体系を採用し、最適なプランを柔軟に提案しています。以下は、運用保守・運用改善・環境改善・事業改善の料金例です。
情シス君の依頼内容と料金例 | ||
運用保守 | 26万円/月 | キッティング作業、IT資産管理、ヘルプデスク・インシデント対応を実施。 |
運用改善 | 49万円/月 | 社内マニュアルの整備、キッティング作業、IT資産管理、ヘルプデスク・インシデント対応、サーバー管理、PC100台の管理を実施。 |
環境改善 | 66万円/月 | IT領域全般の資産管理体制の企画、ツールの選定・設計・導入・運用設計、キッティングルールの整備、ヘルプデスク体制の構築を実施。 |
事業改善 | 82万円/月 | 現状の可視化、課題の洗い出し、年間の改善計画の立案、資産管理ツールの導入・運用設計、情報漏洩対策、社内規則・ルール策定、セキュリティ教育の設計を実施。 |
コンサルティングの導入事例|株式会社ナハト様
情シス君のITコンサルティング事例として、株式会社ナハト様の事例をご紹介します。
ナハト様では、事業規模拡大に伴い情報セキュリティ管理に課題が生じていました。従来の運用体制では通用しないと判断し、情シス君に支援を依頼しました。
そこで、情シス経験豊富なITコンサルタントが実態を調査。資料管理、入退社対応、セキュリティ対策などの課題を洗い出し、優先順位を決めた上でアクションプランを策定・実行しました。現在は、MDM導入やGWSポリシー刷新などを進めています。
ナハト様からは、手厚いサポートと、フラットかつ柔軟に意見を交換できる点を評価いただきました。未体験の課題に取り組まなければいけない企業に、情シス君は最適なソリューションを提供できます。
コンサルティングサービスを活用して情報システム部門を強化しよう!
この記事では、情報システム部門のコンサルティングサービスについて、メリットやデメリット、選び方などを解説しました。
現在のIT人材不足の状況下で、情シス部門の課題解決には外部ITコンサルティングの活用が有効です。専門家によるアドバイスを受けられるため、課題の早期発見と改善につながります。
株式会社デジタルハックの「IT顧問 情シス君」なら、これまで高額だったITコンサルサービスを気軽に利用可能です。コンサルティングからアウトソーシングまで一括対応し、相談内容に応じた柔軟なプランをご提案できるので、費用対効果に優れています。
「課題がわからない」「予算相談をしたい」といった初期段階の相談も歓迎です。まずはお気軽にお問い合わせください。